■推薦入試、特色化入試についての当塾の見解

以前、ある中3の保護者の投書が新聞上で話題になりました。
我が子は睡眠時間を削って受験勉強をしている中、同じ中3を持つ知人宅の「うちの子は部活推薦で高校はもう決まっている」という言葉を聞いて愕然としたという話です。
それも、まだ推薦入試自体が終わっていない時期だそうです。
確かにこのような事例も噂では聞きます。

ご存じのように推薦入試、特色化入試は面接と作文のみです。この選考方法を当塾は否定します。学力試験は『装う』ことはできないのですが、面接、作文は試験官の望む回答内容を『装う』ことができるからです。

しかも、教育委員会の推薦要項には「志願動機が明白である。志願学科に興味を有する。合格したら入学する意志が確実な者(一部略)」とあります。
え?当たり前でしょと思いませんか。
もちろん内申点なども関係しますが、この条件なら誰でも志願できます。

推薦の(ばらまき)や(おねだり)が横行し、志願しなければ損であるという強迫観念にも似た風潮が蔓延し、よく考えもせず(学科試験なしで楽に合格したい) (一般入試では合格しそうにない)という的外れな動機を持つ生徒が出てくるのも当然です。

経験上、偏差値が10以上足りない子もこれらの制度で合格することがザラにあります。
安易な志願では入学後、必ず挫折します。

高校入試はきちんと学科試験を課すべきというのが当塾の立場であり、推薦、特色化という制度は特殊な事情を抱える生徒のための「救済措置」であるというのが当塾独自の解釈です。

苦しい過程もちろん"部活もそうだ"という反論もあるでしょうが…"大原則"として中学や高校は部活の場ではなく学問の場ですので…を経た子がそれなりの恩恵を受けるような制度や社会であってほしいです。

※あくまでも当塾の経験と調査と伝聞による一つの考察です

2022年11月20日